■第1回「磐余(いわれ)から飛鳥」   2013年09月05日

『かぎろひの大和路』は途中10年間の休刊をはさみましたが、創刊は30年前にさかのぼります。ワタクシも創刊から関わり、細々とですが、奈良大好きな皆様に支えられて続けてくることができました。

サブタイトルに「もう一歩の奈良を知りたい人とともに」を掲げ、また「一歩深く奈良を紹介して散策にいざなう情報誌」とうたい、いつかは同じ気持ちの方々と一緒に歩きたいとずっと願ってきました。が、なかなか態勢が整わず(積極的に整えようとせず)、30年も経ってしまいました^^;

やっと、その夢がかたちになった「かぎろひ歴史探訪」がスタート!
9月5日、その第1回が無事終了しました。

お天気が心配でやきもきしていたのですが、当日は雨も上がり、湿度がやや高いものの、初秋の気を感じながらの散策となりました。

■コース
近鉄大福駅→吉備池→御厨子神社・妙法寺→磐余池堰堤跡→磐余稚桜神社→香久山公園(昼食、講義)→大官大寺跡→奥山久米寺→飛鳥資料館

■講師=田中龍夫(『かぎろひの大和路』代表)


近鉄大阪線大福駅で受付


(↑「かぎろひ歴史探訪」の旗はワタクシの手作り^^;)

41人の方がご参加くださり、急遽、アルバイトスタッフを入れてのぞみました。

ワタクシは最後尾で。
あまり撮れなかったのですが、散策のひとこまをちょっとご紹介します。

吉備池から御厨子神社へ向かうところ




御厨子神社で




磐余稚桜神社からちょっと山道へ。大きな岩が! 




昼食(各自お弁当)後の、龍センセの講義風景(香久山公園で)




香久山南麓から明日香村へ




大官大寺跡で



大官大寺跡から、田んぼの間の道を縫いながら奥山久米寺へ向かいます。




曇天だったのですが、空気は澄んでいて、お山がとてもくっきりと見えました。

三輪山




畝傍山、二上山


現在、磐余池はありませんが(池としては1200年代まで利用され、その後は水が抜かれて水田になったようです)、あったとしたらこんな感じ、というのを地図上に示しています。

ご参加の皆様、お疲れさまでした。ありがとうございました。
いろいろと不備がありましたこと、お詫び申し上げます。

当初はこのブログでもご案内する予定でしたが、想像以上にたくさんの方からお申し込みを頂戴したものですから、積極的な告知は避けたというのが実情です(多くなりすぎると対応に不安あり)。読者の皆様全員にもご案内できず申しわけありません。

今後もシリーズ実施する予定ですので、興味がありましたら、ご参加くださいませ。飛び入り参加もOKです。

次回は、9月26日(木)「平城宮の後背地、歌姫の道」を予定しています。
近鉄西大寺駅北口午前10時集合

それ以降は
10月10日(木) 中将姫のロマンの里、当麻道
10月31日(木) 三輪山麓、上つ道(長谷街道)と三輪の集落
11月14日(木) 聖徳太子が飛鳥へ通った道(太子道―須知迦部路)
12月5日(木)  古代豪族葛城氏の奥つ城の道

詳しくは「かぎろひ歴史探訪」→こちら

1期(6回)は以上で終了。続いて来春から2期も開催予定です。

参加費は1回1500円(資料代、保険料込み)。

↓6回分(8400円)をお申し込みいただきますと、会員カードを発行します。
参加いただいた時にスタンプ印を押します。無期限ですので、全ての印が押されるまでお使いいただけます。ご都合に合わせて、あるいはお気に入りのコースを選んで、の参加など、ご自由に楽しんでいただけましたら幸いです。カード1枚で6人が1回参加というかたちでもOK。柔軟に対応しまーす。


この日、飛び入りで思いがけない参加者がありました。
ブログ友達の白雪さん、それから前日、東京から奈良入りされたというきれいなお嬢さん。「かぎろひNOW」を愛読してくださっているとのことでビックリ。感激しました。Wさん、遠くからありがとうございました。
  


■第2回 平城宮跡の後背地  2013年09月26日

今回も、台風の進路や日中の猛暑などを心配していましたが、当日は前日より4度ほども低い気温、やや風の強い日でしたが、さわやかに晴れ渡った秋空のもとでのウォーキングとなりました。

平城宮跡大極殿前で


これは大極殿の北側あたり


瓢箪山古墳で


のどかな歌姫の里、コスモスの咲く道を



添御縣坐(そふのみあがたにいます)神社では、お弁当と講座のひととき


稲穂と竹藪の道


ウワナベ古墳で

法華寺前、こんなに彼岸花が群生しているとは知らなかったなあ。


宇奈多理坐高魂(うなたりにいますたかみむすび)神社は、今回の主要なテーマの1つだった、かな。

最後に参加者全員で記念撮影をしました。

参加者は39人。皆様、お疲れさまでした。ありがとうございました。

今回も、ブログで見てくださった方が大阪や五條市から初参加してくださり、感激しました。


■第3回 かぎろひ歴史探訪 中将姫ロマンの里、当麻   2013年10月10日

今回は「当麻の里」へ。
前日の豪雨からは信じられないような青空が広がりました。
真夏日でしたけどね^^;
1回、2回に比べると距離もちょっと短くて、のんびりと歩けたと思います。

簡単ですがご報告を。

當麻寺で




昼食後の講座


傘堂で



山口神社で


石光寺へ




二上山に見守られながらの散策でした。


この日の集合写真は石光寺前で


参加者は37人。皆様、お疲れさまでした。ありがとうございました。


■第4回  朝倉から三輪山麓  2013年10月31日


近鉄大阪線朝倉駅10時出発。
長谷(伊勢)街道の、趣あるまちなみを抜けて


脇本遺跡へ。その近くの春日神社で


のどかな風景のなか、玉列(たまつら)神社へ向かいます。


玉列神社で


欽明天皇の「磯城嶋金刺宮(しきしまかなさしのみや)」伝承地でお弁当を広げ


昼食後の講座に耳を傾けるひととき。自然教室もやっと恰好の季節を迎えました。さわやかな風が気持ちいい~


鴨さんに癒されながら初瀬川の堤を歩き





仏教伝来碑のところで恒例の記念撮影


←海石榴市(つばいち)観音で






この後、ワタクシを含む最後尾3人だけに訪れたミステリアスハプニング!
ちょっと遅れただけなのに、40数名が忽然と消え「そして誰もいなくなった」状態に。
ワタクシは先導者に連絡事項あり、電話をするも気づいてもらえず、ひとり汗をかきかき山の中を必死に走っておりました。というわけで、写真はありませーん^^;

参加人数が多くなると、列も長くなります。スタッフ同士がいつでも連絡をとれる状態にしておく必要を痛感しました。今回も反省、学習。これからの探訪に生かしていきたいと思います。

無事に合流して、最終目的の今西酒造さんへ。



希望者は蔵見学。
帰られる人を見送ってしまうと、ワタクシは店頭でひとりぽっちに。
ちょっとのり遅れたけど、わ、ワタクシも~♪

「かぎろひ歴史探訪」の旗を表に置いたまま、ヒャッホ~



今回は記録となる48人の方にご参加いただきました。
皆様、お疲れさまでした。ありがとうございました。

飛び込み参加は5人。
1回目にご参加くださった東京のWさん、大阪からAさん、奈良県各地からAさん、Mさん、Kさん。

中にはブログファンだとおっしゃってくださる方も。蔵見学後の利き酒体験で、ふと気づくと皆さんおいしそうに飲んでいらっしゃって、どうやら「かぎろひNOW」読者=お酒好き、ということが判明。

これからもどんどんお酒の記事を書こうっと。うれしく、かたく思ったのでした。

※今西酒造HP
  今西酒造蔵見学・利き酒体験→こちら


■第5回 磯城の里・太子道を歩く  2013年11月14日


数日前までは雨マーク。お天気を悩んでも仕方がないと思いながら、雨だったら受付はどうしよう、昼食場所は? 参加者も減るだろうな、などなど気になることが多くて・・・

しか~し、当日はウソッと思うような青空が広がりました。感謝感激!

↑のどかな田んぼの中、油掛け地蔵さんへ向かいます。

←油掛け地蔵さん前で。






すぐ近く、北吐田の杵築神社に立ち寄ってから、太子道を南へ。
↓左端に見えるのが、油掛け地蔵さんのお堂。



まっすぐに続く白い道。



そこから寺川へ出て、環濠集落などを通り、町役場へ。
公園でお弁当を食べた後は、龍センセの青空講座。

午後は、糸井神社、面塚、島の山古墳、比売久波神社に立ち寄ってから、再び太子道を三宅町、田原本町へと歩き、近鉄田原本線黒田駅で解散となりました。

糸井神社さんでは、拝殿に上がらせていただいたうえ、宮司さんから懇切丁寧なご説明を受け、皆さん大喜びでした。
↓「太鼓踊絵馬」(天保13年)を見る参加者。


また、屏風の杵築神社でも、知人がお世話くださり、拝殿の「おかげ踊り絵馬」(慶応4年)を間近で拝見することができました。

人のつながりやご縁がうれしく身に沁みたことでした。
糸井神社さん、屏風地区のSさん、Iさん、たいへんお世話になりありがとうございました。


忍性菩薩生誕之地石碑の所で

「かぎろひ歴史探訪」も、あっという間に5回を終え、参加者の雰囲気もいい感じで、うれしい限りです。
今回の集合写真は、比売久波神社で。


参加者は35人。顔なじみの飛び入りさんがお2人。
大阪のMさんが早速ブログアップしてくださっています。→こちら

↓神社の前、島の山古墳の紅葉も素敵でしたね。


皆様、お疲れさまでした。ありがとうございました。


■第6回 かぎろひ歴史探訪 ご参加の皆様へ  2013年12月03日

9月からスタートした「かぎろひ歴史探訪」は、きたる12月5日(木)早くも6回目を迎え、第1期が終了します。ご参加の皆様、ありがとうございます。

この日はJR和歌山線掖上(わきがみ)駅午前10時集合ということで案内しておりますが、ご注意いただきたいことがあります。

掖上駅ではICOCAなどのICカードが使えないのです。切符を買ってご乗車くださいますようお願いします。
JR和歌山線でICカードが使えるのは王寺ー高田間のみ。それ以外は対応していない状況です。

電車の発着も1時間に1本というローカル線。
奈良、王寺方面からは掖上駅に10時着、逆方向からは10時2分着、この駅で対向するようですね。ほとんどの皆様はこの電車でいらっしゃることと思います。

私どもは、1本前の電車(1時間20分ほど前^^;)で来て、お待ちしております。

掖上駅からはまず、三光丸クスリ資料館へ。

大和の生薬の歴史や見本、配置薬に関する資料、薬づくり体験などが楽しめます。純日本庭園や薬草の小径など魅力いっぱい。



三光丸さんのご厚意で、ランチタイムと龍センセ講座もお世話になります。

その後、掖上鑵子塚古墳(←)を経て、日本武尊の白鳥陵へ。

條ウル神古墳や宮山古墳なども探訪コースに入ります。




今回ものどかな道を行く歴史探訪となりそうです。


あっ、一部、ダンプカーの往来が激しい小道があり、当初のルートを少し変更しています。

先日(11月26日)の下見の折りに、あの「條ウル神古墳」が発掘中のところに行き合ってテンション上がりました。



あれは(とちょっと調べてみる)平成14年(2002)、国内最大級規模の石室と石棺が確認され、長蛇の列に並んだことを思い出しまして。

今回は、古墳の規模を確認する調査がこの10月から始まったばかりとのこと。2年をかけて行われるようです。12月5日も調査中だと思いますよ。お楽しみに!

※当日の飛び入り参加(1500円)もOKです。お弁当などをご持参ください。
※歩くのは5~6kmぐらい、カナ。
※掲載写真のうち上3枚は2010.6.24撮影。
  


第6回 葛城氏の奥津城の道 2013年12月05日

快晴、12月とは思えない暖かい陽ざしに恵まれて、のどかな里道を歩く歴史探訪となりました。

JR和歌山線掖上駅から三光丸クスリ資料館へ。


三光丸は配置家庭薬のメーカーですが、名づけ親が後醍醐天皇という、驚くべき歴史をもつ老舗中の老舗。

←お相撲の懸賞旗でもおなじみ、ですね!



クスリ資料館で大和の薬の歴史を学び、生薬の実物に触れ、薬づくり体験なども、皆さんとても楽しそうでした。
周囲の風景に溶け込む瓦屋根や広い庭園が素敵で、ここが株式会社であることを忘れてしまいそう(↓2010.6.30撮影)。


三光丸さんのご厚意で、ランチタイムもとらせていただいたうえ、龍センセの講座も、いつもの青空教室とちがって立派な会場で。


←1人1人にお土産まで頂戴してしまいました。

三光丸さん、浅見館長さん、いろいろお世話になりましてありがとうございました。





三光丸クスリ資料館をあとに、掖上鑵子塚古墳へ。


掖上鑵子塚古墳から低い峠を越えて日本武尊白鳥陵へ向かいます。


このあたりは、かぎろひ誌の御所特集号のとき(NO.27)、何度か歩いたところ(カテゴリーの「御所」をご参照ください)
そのときはいつも1人きりだったので、どこか不安を感じながらの散策でしたが、こんなに大勢で歩いているのかと思うと、不思議な気がして、ひそかに感激に浸っておりました。

あの宮山古墳でも、1人ではこわくて、石棺を見におりる勇気がわかなかったものですが、今回は大勢の仲間が一緒でへっちゃらだい!


←長持型石棺が目前に。






今年9月からスタートした「かぎろひ歴史探訪」も、あっという間に第1期(6回)が終了しました。
手探り状態で行き届かないことも多かったと思いますが、反省材料を活かしながら第2期をめざします!
ご参加くださった皆様、ほんとうにありがとうございました。

↑今回のご参加は42人。三光丸さんでの記念撮影。

今回は、ブログ友達のリンネさん、白雪さん、かぎろひ掲示板仲間の雫さん、など友人たちが参加してくださり、おっと、スタッフであることを忘れそうになりましたよ^^;
ああそれから、またまた東京から夜行バスでかけつけてくださったWさん、驚き、喜んだのでした。

それから、それから、以前お世話になった御所まちのYさんの飛び入り参加にも驚喜。どうやら、朝、ブログを見て、急遽合流してくださったようです。
お迎えのご家族からは御所柿のさしいれがあり、居合わせた方々に1個ずつ貰っていただきました(解散後だったので、そんなん知らんという方はごめんなさい)。Y先生、ありがとうございました。感激!

お家でとれたカリンを袋いっぱい持ってきてくださった方もいて、みんなに配ってくださったり。
↓いただいたカリンと御所柿


ほんとうに心温まる感動をいただいて、「かぎろひ歴史探訪」第1期のしめくくりとなりました。

スタッフは3人で対応しているのですが、列が長くなると目が届かなくなったりします。
自主的に笛を鳴らしたり声を上げて車注意を呼びかけてくださるKさん、今やスタッフ同然扱いをしてしまっている白雪さん、つい甘えてしまっていますが、感謝、感謝。ありがとうございました。これからも、ぜひ^^;、よろしくお願いします。

第2期は3月からのスタートとなります。
詳しい内容は追って、ホームページにアップしますので、よろしくお願い申し上げます。

※三光丸クスリ資料館
開館時間:午前9時~午後4時(入館無料)
開館日:  月~金曜日、および第2土曜日
http://sankogan.co.jp/kusuri-museum/

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